雛人形 お雛様の美的センスがある理由
人の目には、色彩を感じる能力があります。
この色を感じつつ、モノへの特徴を感じて、認識して覚えていきます。
細かくは何色もございますが、大雑把には青、赤、緑の3色から成り立っております。
その3色の色を混ぜ合わせていくことによって、また違う色が生み出されていくのです。
この色彩の論理、理論を利用し組み合わせて雛人形の配色のデザイン出しをしていくのが、ひなせい工房の女性スッタッフのなのです。
雛人形のお殿様、お姫様の着物の大まかな色を布の素材感を見据えて、イメージして着物選びからスタート。
そして、お姫様は基本メインの2色の組み合わせ(厳密には、ひなせい工房は後3色を追求していきますがここでは割愛します)
この色バランスを、どう組み合わせるのか?
これを、科学的な公式からまずは引き出してくるのです。
正直、初めは科学的な公式や、女性ファッション雑誌から抽出、抜粋をもしておりました。
また、古典的な浮世絵や葛飾北斎の色調バランスを見ながら、探求し感性というセンスを徐々に無意識レベルで組み合わせれれる感覚を鍛錬という形で磨いていくのです。
この感性が磨かれてきますと、反物、着物を見ただけで「この色合いの素材感を生かすには、同色系で合わせる。反対に、コントラストの組み合わせをチョイスする。」この2パターンでテスト的に着物の合わせをしていくのです。
最終的に、雛人形のお姫様の色彩的な色合いを最大に引き出す色調の着物と着物の組み合わせを探し出すのです。
その組み合わせの延長で、屏風の色合いのチョイス。
絵柄の色調の開発。
と、トータルで開発して商品化に辿りつかせるのです。
特に、この色彩感覚のセンスは、かなり日本人の奥底に眠っている好みに合わせていきます。
なぜか?日本には、春夏秋冬がございますよね。四季折々の風情があって、趣きがあって・・・
この色彩感覚のセンスを、日本のひな祭りというの情緒と合わせないといけないのです。
そして、実際にお客様が選んでくれるであろうかのテスト販売。
実際に、そのシーズンの早期の販売でお客様が選んでくれるようでしたら、1年後に向けてある程度の数の仕込みを計画立てていくのです。
雛人形の色彩バランスを養う。身に付かせる。
その感覚が無意識レベルで表現できるには、やはり、経験とその裏にあるデザイン的な科学的理論との融合で雛人形の色調を現しているのです。