生後10ヶ月11ヶ月の赤ちゃん育児
つかまり立ちしない・突然始まった夜泣き
「生後10ヶ月なのに、まだつかまり立ちしない…」
「体重が全然増えなくて、成長曲線から外れてしまった…」
「夜泣きが突然始まって、朝まで寝てくれない…」
生後10ヶ月11ヶ月の赤ちゃんを育てるママなら、こんな心配をしたことがあるかもしれませんね。
慢性的な睡眠不足と育児の疲れで、「私の育て方が良くないのかな」と一人で悩んでしまうことも。
でも、多くの場合そのお悩みは心配しすぎなことが多いのです。
赤ちゃんにはそれぞれのペースがあります。
このガイドでは、つかまり立ち・言葉の発達・夜泣きなど、この時期特有のお悩みについて一緒に考えてみましょう。
読み終わる頃には、「うちの子はこの子らしく成長している」という気持ちで、我が子を見守っていただけたら嬉しいです。
1.つかまり立ちしない我が子、本当に大丈夫?
体重の伸び悩みや発達への心配…1歳3ヶ月まで見守ってあげても大丈夫な理由
「生後10ヶ月11ヶ月なのに、つかまり立ちしない…」
「体重が増えないし、成長曲線から外れてしまった…」
そんな不安を抱えているママに、まず知っていただきたいことがあります。
つかまり立ちは、実は生後8ヶ月から1歳3ヶ月までの間にできれば大丈夫なのです。
厚生労働省の身体発育値によると、生後10ヶ月11ヶ月の標準体重は男の子7.3〜10.6kg、女の子6.9〜10.1kg。
この範囲内であれば、体重が増えにくい状況でも心配いりません。
なぜなら、生後10ヶ月11ヶ月頃は運動量がぐんと増えて、ハイハイやずりばいでたくさんのカロリーを消費するからです。
実は、この時期に体重の増え方がゆっくりになるのは、赤ちゃんの体がきちんと成長している証拠なのです。
また、「発達に問題があるのかもしれない」という心配についても、生後10ヶ月11ヶ月ではまだ判断するには早すぎます。
小児神経科の専門医によると、はっきりとした診断は3歳以降でなければ難しいとされています。
つかまり立ちをしない理由の多くは、
・ハイハイの時期を十分に楽しんでいる
・体重と筋力のバランスを調整中
・慎重な性格で安全を確認している
これらは全て、赤ちゃんの個性と成長過程の大切な一部なのです。
2.おしりでずりずり移動する赤ちゃんの個性を大切に
ハイハイしない・足をつけたがらない…そんな我が子への愛情たっぷりサポート法
「うちの子、ハイハイしないでお座りしたまま移動してる…」
それは「シャフリングベビー」と呼ばれる、立派な成長パターンの一つなのです。
シャフリングベビーの特徴として、
・座ったまま足をこぐように移動
・手を前に出す反射があまり見られない
・足をつけることを嫌がる
・歩き始めが1歳半〜2歳とゆっくりめ
これらの様子があっても、最終的にはしっかりと歩けるようになることがほとんどです。
パラシュート反射とは、前に倒れそうになった時に手を前に出して体を守る反射のこと。
生後10ヶ月11ヶ月で現れるとされていますが、個人差がとても大きく、遅れていても心配する必要はない場合がほとんどです。
足をつけたがらない赤ちゃんへの愛情サポートは、無理に立たせようとしないことが何より大切。
代わりに、
・座った状態での遊びを充実させる
・手先の細かい動きを促す遊び
・音楽に合わせて体を優しく揺らす
このような活動を通じて、赤ちゃんの「動いてみたい」気持ちを自然に育ててあげましょう。
大切なのは、赤ちゃんの個性を温かく受け入れ、その子らしい成長のペースを尊重してあげること。
シャフリングベビーの多くは、歩き始めた後は他の子と変わらない運動能力を見せてくれます。
3.離乳食を食べてくれない…ママのお悩み解決法
3回食が進まない・遊び食べばかり…そんな時の心が軽くなるアプローチ
「3回食に進めたいけど、全然食べてくれない…」
「バナナの硬さって、具体的にどれくらいがいいの?」
生後10ヶ月11ヶ月の離乳食について、一緒に考えてみましょう。
まず、3回食が進まなくても大丈夫です。
赤ちゃんにはそれぞれのペースがあります。今は2回食をしっかり食べてくれているなら、それで十分。無理をせず、赤ちゃんの様子を見ながら進めていきましょうね。
「バナナの硬さ」について、よく熟したバナナを指で軽く押してつぶれるくらいが目安です。
ペースト状ではなく、少し形が残っているくらいがちょうどいいですね。
この硬さなら、歯茎でもぐもぐする練習にぴったりなんです。
この頃になると鉄分が少し心配な時期でもあります。
ママからもらった鉄分が少なくなってくるので、気が向いた時に鉄分の多い食材も取り入れてみてくださいね。
鉄分が多い食材:
・レバー、赤身魚、ひじき
・ほうれん草、小松菜
・鉄分が入ったベビーフード
「遊び食べ」でお困りのママも多いと思います。でも実は、これって赤ちゃんがいろいろなことを学んでいる時間なんです。
食べ物をつぶしたり、混ぜたり、時には投げてしまったり…そんな行動も、
・手先が器用になる
・「こうしたら、こうなる」ということを覚える
・いろいろな感覚を育てる
こんな大切な学びの時間なんです。散らかって大変ですが、温かく見守ってあげてくださいね。
4.突然始まった夜泣きにママもヘトヘト…
寝かしつけに時間がかかる・昼寝しない時の優しい乗り切り方
「今まで朝まで寝てくれていたのに、夜泣きが突然始まった…」
それは「睡眠退行」と呼ばれる、生後10ヶ月11ヶ月によく見られる自然な現象です。
睡眠退行が起こる理由:
・脳がぐんぐん成長して情報を整理している
・運動能力が向上して興奮状態になりやすい
・ママと離れることへの不安が高まる
・昼間の刺激を夜に整理している
「寝かしつけに時間がかかる」のも、赤ちゃんが成長している証拠。
この時期の赤ちゃんは「まだ遊んでいたい」「起きていたい」という自分の気持ちが芽生え始めているのです。
対策として効果的なのは:
1. 昼間の刺激を優しく調整
過度な運動や新しい場所への外出を控えて、穏やかに過ごす時間を増やしましょう。
2. 寝かしつけの流れを作る
お風呂→授乳→絵本→電気を暗くするなど、毎日同じ流れを作ることで安心感を与えます。
3. 夜間は必要最低限の対応
泣いても数分は様子を見て、赤ちゃんが自分で眠りに戻る練習をさせてあげましょう。
「昼寝しない」場合は無理をしないのが一番。
15時以降の昼寝は夜の睡眠に響くため、起きていても静かに過ごす時間として大切にしましょう。
5.母乳っていつまで?卒乳のタイミングで迷うママへ
断乳との違いや夜間授乳をやめる時の心構えと段階的な進め方
「産後10ヶ月11ヶ月になったけど、母乳のやめ時がわからない…」
「添い乳をやめたいけど、どうすればいいの?」
授乳に関するお悩みは、ママにとって大きな心の負担になりますよね。
卒乳と断乳の違いを理解することから始めましょう。
・卒乳:赤ちゃんが自然におっぱいを欲しがらなくなること
・断乳:ママの都合や判断で授乳を終了すること
産後10ヶ月11ヶ月であれば、栄養面では離乳食がメインになっているため、どちらを選んでも赤ちゃんの健康に影響はありません。
「夜間授乳をやめる」ことは夜泣き改善にとても効果的。
多くのママが4〜7日で嬉しい変化を実感しています。
夜間授乳をやめる段階的な方法:
準備期間(3日間)
・昼間の授乳回数をしっかり確保
・離乳食を十分に食べさせる
・パパにも協力してもらう体制作り
実行期間(3〜7日間)
・夜中は水分補給のみ(白湯・麦茶)
・抱っこ・背中トントンで対応
・根気よく見守る
「添い乳をやめる方法」のコツは段階的なアプローチ。
いきなりやめるのではなく、
添い乳→抱っこ授乳→哺乳瓶→なし
という順番で、ゆっくりと変えていきましょう。
一番大切なのは、ママ自身が心の準備をしっかりすること。
迷いがあると赤ちゃんにも伝わってしまいます。
6.手づかみ食べの散らかし放題に困ったら
スプーン練習や「自分で食べたい」気持ちを大切に育てるコツ
「手づかみ食べを始めたら、食卓がめちゃくちゃ…」
「こぼす、散らかす、投げる…もうイライラが限界」
そんなママの気持ち、とてもよく分かります。
でも実は、手づかみ食べこそが赤ちゃんの食事自立への第一歩。
生後10ヶ月11ヶ月の「自分でやってみたい」気持ちは、将来の自立心や集中力の土台となる貴重な能力なのです。
手づかみ食べが育ててくれる5つの大切な能力
・手指の器用さ:つまむ力加減の調整
・目と手の連携:狙った場所に運ぶ練習
・噛む力の向上:自分のペースで噛む経験
・満腹感の認識:「もうお腹いっぱい」の感覚
・食材の理解:硬さ、温度、味の学習
「こぼす・散らかす」対策は環境作りがポイント。
準備リスト:
・床に新聞紙やレジャーシート
・汚れても大丈夫な服装
・袖なしエプロン
・すぐ拭けるウェットティッシュ
・落としても安全な食器(木製・プラスチック)
スプーン練習の段階的な進め方
第1段階:興味を示す時期
赤ちゃん用スプーンを持たせて、自由に触らせる
第2段階:すくう動作の練習
ママが手を添えて一緒にすくう感覚を覚える
第3段階:口まで運ぶ練習
すくったものを口まで運ぶ動作を繰り返し練習
成功のコツは「完璧を求めない」こと。
最初は手づかみ8割、スプーン2割程度で十分です。
「自分で食べたい」気持ちを伸ばすには、上手にできた時のオーバーな褒め方が効果的。
「すごいね!一人で食べられたね!」
この言葉が、赤ちゃんの自信と意欲をぐんと育てます。
7.まだお話ししない我が子、言葉の発達が心配
バイバイやパチパチしない・模倣が少ない時の温かな働きかけ方
「生後10ヶ月11ヶ月なのに、まだお話ししない…」
「バイバイやパチパチを教えても、全然真似してくれない…」
言葉の発達について、多くのママが抱く心配です。
まず知っていただきたいのは、言葉の発達には想像以上に大きな個人差があるということ。
生後10ヶ月11ヶ月の言葉の発達目安:
・喃語:「ママ」「パパ」のような音
・指差し:興味のあるものを指で示す
・模倣:バイバイ、パチパチなどの動作
・理解:簡単な言葉の意味を理解
これらができなくても、3歳頃まで様子を見ても大丈夫なケースがほとんど。
「お話ししない」でも心配しすぎなくていい判断基準:
・名前を呼ぶと振り向く
・「ちょうだい」で物を渡してくれる
・音楽に反応して体を揺らす
・目が合って笑顔を見せてくれる
・興味のあるものに手を伸ばす
「指差しをしない」場合の効果的な働きかけ
1. 大人が積極的に指差しを見せる
「あ、ワンワンいるね」と指差しながら話しかける
2. 赤ちゃんの視線を一緒に追う
赤ちゃんが見ているものを一緒に見て共感する
3. 手遊び歌を繰り返し楽しむ
「いないいないばあ」など、手の動きを伴う遊び
「目が合わない」について心配するママもいますが、生後10ヶ月11ヶ月では、興味のあるものに夢中になって大人の顔を見ない時期があるのは自然なこと。
言葉を引き出す魔法の働きかけ
・実況中継:赤ちゃんの行動を言葉にして伝える
・選択肢を出す:「リンゴとバナナ、どっち?」
・待つ時間:赤ちゃんの反応を3秒待つ
・繰り返し:同じ言葉を何度も使う
最も大切なのは、言葉よりもコミュニケーションの楽しさを伝えること。
ママとのやり取りが楽しければ、言葉は自然についてくるものなのです。

8.動き回る赤ちゃんの安全を守りたい
つかまり立ちや伝い歩きが始まったら…家の中の危険から我が子を守る方法
つかまり立ちが始まると、赤ちゃんの行動範囲は一気に広がります。
今まで安全だった場所も、危険な場所に変わってしまいます。
生後10ヶ月11ヶ月の事故統計を見ると、
・転落事故:階段、ベッド、ソファから
・誤飲事故:小さな物、薬、化粧品
・挟まれ事故:ドア、引き出し、家具の隙間
・火傷事故:ストーブ、炊飯器、アイロン
これらが急激に増える時期なので、しっかりと対策をしておきましょう。
つかまり立ちが始まった時の緊急安全対策
高さ対策
・テーブルの角に柔らかいコーナーガード
・階段の上下にベビーゲート設置
・ベッドからの転落防止柵
・窓の転落防止ストッパー
誤飲対策
・直径3.9cm以下のものは全て片付け
・薬品・化粧品は高い場所へ移動
・電池、ボタン、硬貨の徹底管理
・ペットフードも要注意
「伝い歩き」が始まったら、ファーストシューズの準備時期です。
選び方のポイント:
・サイズ:つま先に5〜8mmの余裕
・素材:通気性の良い天然素材
・底面:滑りにくく適度な厚み
・履かせやすさ:面ファスナーや紐タイプ
見落としがちな危険ポイント
1. 洗面所:歯ブラシ、剃刀、洗剤
2. キッチン:包丁、調味料、ゴミ箱
3. リビング:観葉植物、灰皿、リモコン
4. 寝室:アクセサリー、香水、薬
安全対策は「赤ちゃん目線」で確認することが大切。
実際に床に這いつくばって、赤ちゃんの視点で家中をチェックしてみましょう。
また、事故防止は「ダメダメ」と言うよりも「環境作り」が基本。
赤ちゃんの好奇心を大切にしながら、安全に探索できる環境を作ってあげることが一番です。
9.人見知り・パパ見知りがひどくて困っている
後追いが激しくてトイレにも行けない…保育園準備も含めた優しい慣らし方
「トイレに行くだけで大泣き…後追いがひどすぎる」
「パパが抱っこしても泣き止まない…パパ見知りがつらい」
生後10ヶ月11ヶ月は、分離不安がピークを迎える時期です。
実はこの現象、ママを「特別な存在」として認識できるようになった成長の証。
分離不安が起こる成長の理由:
・記憶力が向上してママの顔をしっかり覚えた
・「いない」「いる」の概念が理解できるように
・愛着関係が深く築かれた
・知らない人への警戒心が発達
「後追いがひどい」時期の乗り切り方
短時間分離の練習
1. トイレに行く時は「すぐ戻るよ」と優しく声かけ
2. ドア越しに「ママはここにいるよ」と声を聞かせる
3. 戻ったら「ただいま、待っててくれたね」と褒める
パパ見知り解消テクニック
・ママがいる時にパパとの時間を作る
・パパだけの特別な遊び方を見つける
・パパからの積極的な関わりを増やす
・ママが「パパ大好き」アピールをする
保育園入園準備の優しい慣らし方
入園の2〜3ヶ月前から始める準備:
第1段階:他の人に慣れる
おじいちゃん、おばあちゃん、親戚、友人などとの短時間の関わりを増やす
第2段階:ママ以外の人からの食事
パパやおばあちゃんから離乳食をもらう経験を積む
第3段階:生活リズムの調整
保育園のスケジュールに近い生活リズムに調整
第4段階:短時間預かり練習
1時間→2時間→半日と段階的に延ばす
大切なのは、ママが罪悪感を持ちすぎないこと。
「可哀そう」「寂しい思いをさせて申し訳ない」という気持ちは赤ちゃんにも伝わり、不安を大きくしてしまいます。
代わりに、「新しい世界を体験できて良かったね」という前向きな気持ちで送り出しましょう。
分離不安は1歳半頃までに自然に落ち着きます。
今は大変ですが、愛着関係がしっかり築けている証拠として、温かく見守ってあげてくださいね。

10.ママの疲れが限界に…一人で頑張りすぎていませんか?
睡眠不足とストレスで辛い時の心のケアと休息の取り方
「もう疲れが限界…でも赤ちゃんのお世話は待ってくれない」
「最近何をしても楽しいと思えない…これって産後うつ?」
産後10ヶ月11ヶ月のママが抱える、心と体の深い疲労について優しく向き合いましょう。
実は、産後うつのピークは産後6ヶ月〜1年。
「産後すぐ」だけでなく、この時期こそ要注意なのです。
産後うつセルフチェックリスト
以下の症状が2週間以上続いている場合は専門家への相談を:
・何をしても楽しいと感じない
・常に疲れていてやる気が出ない
・食欲がない、または過食気味
・眠れない、または一日中眠い
・自分を責めてばかりいる
・集中力が続かない
・赤ちゃんがかわいいと思えない時がある
産後10ヶ月11ヶ月特有のストレス要因
・睡眠不足の蓄積:10ヶ月間の慢性的な寝不足
・社会復帰への不安:仕事との両立への恐怖
・他の子との比較:発達の違いへの焦り
・一人育児の孤独感:相談相手の不在
・自分時間の完全消失:自分らしさを見失う感覚
心に優しいメンタルケア法
気分を上げる方法
・朝日を15分間浴びる(ベランダで大丈夫)
・深呼吸を1日3回×5分実践
・好きな音楽を聞きながら軽い運動
・気分を上げる食材摂取(バナナ・納豆・チーズ)
愛情ホルモンを増やす方法
・赤ちゃんとのスキンシップ時間を意識的に作る
・ペットとの触れ合い(いる場合)
・信頼できる人との会話時間確保
・感動的な映画や本に触れる
一人育児脱出の具体策
1. 地域の支援を活用
子育て支援センター、一時保育、家事代行サービス
2. オンラインコミュニティ参加
同じ月齢のママとの情報交換・悩み共有
3. 家族との上手な付き合い方
具体的なお願いの仕方・感謝の伝え方
4. 完璧主義を手放す
「60点で大丈夫」の家事・育児基準設定
緊急時のSOS発信先
・産婦人科(出産した病院)
・心療内科・精神科
・地域の保健センター
・産後ケア施設
・各自治体の子育て相談窓口
最も大切なのは、「完璧なママなんて存在しない」と理解すること。
疲れた時は休む、辛い時は助けを求める。
それは決して恥ずかしいことではなく、赤ちゃんとママ両方を守る大切な行動なのです。
11.お仕事復帰を考えているママの準備ガイド
保育園入園への不安や罪悪感…働くママを応援する心構えと準備法
「来年の春には職場復帰…でも保育園で泣きっぱなしだったらどうしよう」
「授乳はどうやってやめればいいの?罪悪感でいっぱい…」
産後10ヶ月11ヶ月は、多くのママが職場復帰を意識し始める時期。
不安と罪悪感でいっぱいになるのは、とても自然なことです。
職場復帰成功の3ヶ月前準備スケジュール
3ヶ月前:基盤作り
・保育園の慣らし保育スケジュール確認
・病児保育・ファミサポ登録
・家事分担の話し合いとルール決め
・緊急連絡先リストの作成
2ヶ月前:生活リズム調整
・保育園に合わせた起床・就寝時間へ移行
・昼寝時間の調整(保育園スケジュール準拠)
・離乳食時間の固定化
・朝の準備ルーティン確立
1ヶ月前:授乳スケジュール調整
・日中の授乳回数を段階的に減らす
・哺乳瓶やストローマグでの水分補給練習
・搾乳・冷凍母乳の準備(継続する場合)
・夜間授乳のみに移行
分離不安を小さくする優しいアプローチ
1. 段階的分離練習
・30分→1時間→3時間→半日の順で延ばす
・必ず「行ってきます」「ただいま」の挨拶
・迎えの時間を必ず守る
・再会時は大きな喜びを表現
2. 安心グッズの活用
・ママの匂いがついたタオルやハンカチ
・お気に入りのぬいぐるみ
・家族の写真
3. 保育士さんとの連携
・赤ちゃんの好きな遊び・食べ物を詳しく伝える
・家での生活リズム・クセを共有
・泣き止むコツがあれば伝授
ママの罪悪感を軽くするマインドセット
多くのママが感じる「赤ちゃんを預けるなんてかわいそう」という気持ち。
でも実は、保育園には家庭では得られないメリットが:
・社会性の発達:同年代の子との関わり
・刺激の多様性:新しい遊び・歌・活動
・生活習慣の確立:規則正しいリズム
・自立心の促進:ママ以外の大人との関係
職場復帰後の心構え
最初の1〜2週間は赤ちゃんもママも大変な時期。
「今は慣れる期間」と割り切って:
・完璧を求めすぎない
・体調不良での早退は想定内
・同僚・上司への感謝を忘れずに
・自分自身にも「お疲れさま」を
働くママになることは、赤ちゃんに「頑張るママの姿」を見せる素晴らしい教育でもあります。
罪悪感ではなく、誇りを持って新しいステージを迎えましょう。

12.10ヶ月健診で相談したいことがいっぱい
発達への心配や専門家に聞きたいこと…1歳に向けて知っておきたいポイント
「10ヶ月健診で何を相談すればいいの?」
「発達が気になるけど、専門家に相談するタイミングは?」
生後10ヶ月11ヶ月は、1歳に向けた大切な節目の時期。
適切なタイミングで専門家と連携することが大切です。
10ヶ月健診で必ず確認したい5項目
1. 運動発達
・つかまり立ちの有無・安定性
・ハイハイ・ずりばいの様子
・バランス感覚・筋力の発達
2. 認知・社会性発達
・人見知り・後追いの程度
・模倣行動(バイバイ・パチパチ)
・物への興味・探索行動
3. 言語発達
・喃語の種類・頻度
・指差しの有無
・簡単な言葉の理解度
4. 食事・栄養状態
・離乳食の進み具合
・手づかみ食べの状況
・体重増加の傾向
5. 睡眠・生活リズム
・夜間睡眠の質
・昼寝のパターン
・夜泣きの頻度
専門家相談が必要な「気になるサイン」
以下の症状が複数該当し、1ヶ月以上続く場合:
早めの相談が必要
・目が合わない・笑わない
・名前を呼んでも全く振り向かない
・著しい体重減少・増加なし
・極端な偏食・水分摂取拒否
様子を見ながら相談
・お座りが不安定(生後10ヶ月時点)
・喃語が全くない
・物に対する興味が薄い
・極端に泣きやすい・泣き止まない
発達支援の必要性判断について
発達支援は「治療」ではなく「成長のお手伝い」。
早期開始のメリットは大きく、以下の場合は積極的検討を:
・発達の遅れが目立つ(3ヶ月以上の遅れ)
・複数の発達領域に気になることがある
・日常生活に著しい困難
・家族が強い不安を感じている
1歳に向けた成長見通し
運動面
・つかまり立ち→伝い歩き→一人歩き
・階段の上り下り(手すりあり)
・ボール遊び・積み木遊び
言語面
・意味のある単語1〜3語
・簡単な指示理解(「ちょうだい」「どうぞ」)
・指差しでの要求表現
社会性
・大人との簡単なやり取り
・いないいないばあで笑う
・愛着関係の安定化
効果的な専門家相談の準備
相談前に準備しておくべき情報:
・母子手帳(これまでの発達記録)
・気になる行動の動画
・1週間の生活記録
・家族の発達歴
・具体的な質問リスト
大切なのは、「早期発見・早期支援」の精神。
心配事は小さなうちに相談することで、赤ちゃんもママも、より安心して成長していけるのです。
あなたの愛情こそが赤ちゃんの最高の栄養
生後10ヶ月11ヶ月の赤ちゃんと、産後10ヶ月11ヶ月のママへ。
つかまり立ちしない、体重が増えない、夜泣きが突然始まった…
そんな心配も、すべて赤ちゃんの大切な成長過程でした。
完璧な育児なんて存在しません。
あなたが赤ちゃんを愛おしく思う気持ちそのものが、
赤ちゃんにとって何より大切な愛情なのです。
このガイドが、ママの不安を和らげ、
赤ちゃんとの幸せな毎日を増やすお手伝いができれば幸いです。
この記事をご覧いただいた方が、次によく読まれている記事です。
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