そろそろ雛人形を飾ろうといざ出してはみたものの、
「お内裏様とお雛様、左右どっちだっけ?」
「友達のところに行けば左右反対に飾っているし、ご家庭それぞれで違うのかな?」
と迷ったことはありませんか。
全国的に販売されている雛人形の九割ほどが関東雛と言います。その場合は、向かって左側にお内裏様(男雛)、右側にお雛様(女雛)を飾ります。ひなせいの雛人形も関東雛です。
残りの一割は京雛と言い、左側ににお雛様(女雛)、右側にお内裏様(男雛)を飾ります。
以下では、京雛についてご説明します。
京雛とは?
京雛とは、京都で作られたひな人形ことを京雛と言います。江戸幕府が誕生する以前は、日本の文化の中心が京都か奈良でした。雛人形の文化も京都中心の考え方です。
この時代は、お殿様が向かって右。お姫様が向かって左に着座していたのです。
この違いが生まれたのには諸説ありますが、関東雛は大正天皇の即位礼のとき洋装の天皇陛下が西洋文化に習い、皇后陛下の右に立たれたことからこの風習が広まったと言われています。
現在の結婚披露宴の雛壇も同様の並びになりますね。
京都で作られるお雛様、いわゆる京雛はそれまでの日本本来の並び方のままとなっています。未だに頑なに、歴史のままに飾る京都ならではの考え方なのです。
その頑なさが、京人形というブランドを作っているのも事実です。
しかしながら地域、風習等にもよりますのでこの並び方が絶対ではありません。毎年雛人形を飾り、女の子の成長や幸せを願う。
そして、楽しいひな祭りを過ごしていただくことが一番かと思います。