生後8ヶ月9ヶ月のお座りできない
手づかみ食べしない
夜泣き復活の個人差解消法
「うちの子だけお座りできないのでは?」
「手づかみ食べ全くしないけれど、発達に問題が…?」
「やっと落ち着いた夜泣きがまた始まって、いつまで続くの?」
そんな「うちの子だけできない不安」を抱えながら、
毎日頑張っているママへ。
生後8ヶ月9ヶ月は、個人差が最も大きく現れる時期。
「育児書通りいかない」のが実は正常なのをご存知ですか?
お座り3秒で倒れる、手づかみ食べ指でつつくだけ、
夜泣き7ヶ月で落ち着いたのに8ヶ月で復活…
これらすべてに「その子だけの成長理由」があります。
3,000人以上の赤ちゃんを見守ってきた専門家たちは、こう伝えています:
「発達に『正解』はありません。
どこまで個人差として大丈夫かを知ることで、ママの不安は安心に変わります。
このガイドでは、
・お座り練習しない方がいい理由
・手づかみ食べ嫌がる子への対処法
・夜泣き復活乗り切り方
・発達遅れ心配の判断基準
これらすべてを、あなたの頑張りに寄り添いながらお伝えしていきます。
読み終わる頃には、きっと
「そうだったのね、この子らしさなのね」と
我が子を抱きしめたくなることでしょう。
1.お座り3秒で倒れる8ヶ月9ヶ月は心配すべき?
つかまり立ち先行型の個性とお座り練習しない方がいい理由
「支え座りはできるけれど、一人座りできない…」
「手を離すと3秒で倒れてしまう」
そんなお悩みを持つママに、まず知ってほしいことがあります。
お座り完成は6ヶ月~10ヶ月まで、4ヶ月もの幅があるのが正常なんです。
さらに驚くべきは、
「つかまり立ち先行でお座り後」という発達順序が
約30%の赤ちゃんに見られるということ。
「発達の順番が逆では?」と心配になりますが、
これは個性の一つ「縦方向発達優位型」なのです。
なぜこんなことが起こるのでしょうか?
実は、つかまり立ちは「上から下への重力利用」、
お座り不安定な状態は「下から上への筋力コントロール」と
全く異なる能力が必要だからです。
つかまり立ち先行型の赤ちゃんは、
将来歩行開始が早い傾向があることも研究で分かっています。
お座り練習しない方がいい理由
多くの専門家が「お座り練習は必要ない」と言うのは、
無理な練習が筋肉発達のバランスを崩す可能性があるから。
特に筋緊張低下(良性)の赤ちゃんの場合、
無理に座らせると体幹が正しく発達しません。
心配が必要なのは、
・10ヶ月過ぎても全くお座りの姿勢を取れない
・体を支えた時に極端にぐにゃぐにゃする
・他の発達も全般的に遅れが目立つ
これらに当てはまらなければ、
「この子のペース」として
温かく見守ってあげてくださいね。
2.手づかみ食べ全くしない11ヶ月でも大丈夫?
指でつつくだけ・手が汚れるのを嫌がる子への対処法
「11ヶ月になっても手づかみ食べ全くしない…」
「おもちゃも口に入れない子で心配」
そんなお悩みを持つママ、実はとても多いんです。
手づかみ食べしない理由で最も多いのが、
「手が汚れるのを嫌がる感覚過敏」です。
【指でつつくだけの子の心理】
「触ってみたいけれど、ベタベタは嫌」
これが赤ちゃんの正直な気持ち。
指でつつく行動は、実は
「食べ物への興味はある」証拠なんです。
【おもちゃを口に入れない子の特徴】
・感覚に敏感で慎重な性格
・視覚からの情報収集を好む
・将来的に好き嫌いが少ない傾向
これらは決して「発達の遅れ」ではありません。
手づかみ食べ嫌がる子への対処法
◆ 段階的アプローチ
1. 乾いた食材から(食パン、せんべい)
2. 温度のあるもの(茹でた人参スティック)
3. 少し水分のあるもの(バナナ)
◆ 環境の工夫
・手拭きタオルを常に用意
・汚れても平気な服装
・「汚れてもいいよ」の声かけ
◆ スプーン興味がある場合
手づかみを飛ばして
スプーンから始める子もいます。
これも立派な「自分で食べる」練習です。
離乳食触るだけで食べない時期
多くのママが経験する「触るだけフェーズ」。
これは「食べ物の研究期間」なんです。
・固さを確認
・温度を感じ取り
・安全性をチェック
慎重な子ほど、この期間が長くなります。
大切なのは「上手に食べること」より
「食べ物への興味を育てること」。
焦らず、その子のペースを
温かく見守ってあげてくださいね。
3.夜泣き復活「7ヶ月落ち着いたのに8ヶ月で再開」
睡眠退行のメカニズムと夜間断乳タイミングの見極め方
「7ヶ月で夜泣き落ち着いたのに、8ヶ月でまた始まって…」
「夜泣き再開、いつまで続くの?」
この時期の夜泣き復活は
「睡眠退行」と呼ばれる正常な発達現象です。
なぜ夜泣きが再開するのか?
生後8ヶ月9ヶ月は「第二次睡眠退行期」。
脳の急激な発達により、睡眠パターンが大きく変化します。
【睡眠退行の3つの要因】
1. 記憶処理機能の発達
→日中の体験を夢で整理するため浅い眠りが増加
2. 新技能習得による脳の興奮
→ハイハイ、つかまり立ちで脳が覚醒状態を維持
3. 分離不安の芽生え
→ママとの愛着が深まった証拠として夜中に確認行動
夜泣き復活乗り切り方
◆ 生活リズムの再構築
・朝6時30分起床の徹底
・昼寝は14時までに終了
・夕方散歩で適度な疲労感
◆ 入眠環境の最適化
・室温22-24度、湿度50-60%
・間接照明で薄暗い空間
・ホワイトノイズの活用
◆ 夜間断乳タイミングの見極め
以下が揃えば検討時期:
✓ 離乳食3回しっかり食べている
✓ 体重増加が順調
✓ 夜間授乳が習慣化(2回以上)
✓ ママの体力限界を感じる
添い乳やめ時の判断基準
・授乳なしでは入眠できない
・夜中に3回以上授乳している
・朝まで続けて3時間眠れない日が週4日以上
これらに当てはまれば、
夜間断乳を検討するタイミングです。
ただし、ママが苦痛でなければ
自然卒業を待つのも一つの選択。
大切なのは家族全員が笑顔で過ごせることです。
夜泣き再開は永遠ではありません。
「今夜で最後かも」と思いながら、
赤ちゃんとの夜の時間を大切にしてくださいね。
4.離乳食投げる・遊び食べいつからいつまで?
食べムラと体重停滞で悩む小柄な子の成長ペース
「離乳食投げるようになって、全然食べない…」
「遊び食べいつまで続くの?」
生後9ヶ月頃から始まる遊び食べ。
これは実は「脳の発達による探究行動」なんです。
遊び食べの真の意味
赤ちゃんにとって「投げる」は立派な実験。
・「投げたらどうなる?」
・「握り潰したらどう変化する?」
・「ママはどんな反応をする?」
これらすべてが「学習行動」なのです。
【遊び食べいつからいつまで?】
開始:生後8-9ヶ月(手づかみ食べと同時期)
ピーク:10-12ヶ月
落ち着き:1歳6ヶ月-2歳頃
小柄な子の体重停滞への対応
「7kg8ヶ月は大丈夫?」
この不安を抱えるママも多いのですが、
重要なのは「成長曲線内での推移」です。
【心配な体重停滞の見分け方】
✓ 2週間以上体重が減少している
✓ 成長曲線の帯から大きく外れた
✓ 明らかに元気がない、機嫌が悪い
✓ 離乳食を全く受け付けない
これらに当てはまらなければ、
「その子のペース」として見守りましょう。
食べムラ改善のコツ
◆ 環境調整
・食事時間は20-30分で切り上げ
・テレビやおもちゃは片付ける
・家族と一緒に食事する
◆ メニューの工夫
・好きなものと苦手なものを混ぜる
・小さな成功体験を積み重ねる
・「食べた!」を大げさに褒める
◆ 心の持ち方
・3日-1週間スパンで考える
・完食を目標にしない
・楽しい食事の雰囲気を最優先
遊び食べも体重停滞も、
必ず終わりがやってきます。
今は「食べることって楽しい」を
教えてあげる大切な時期。
数字にとらわれすぎず、
赤ちゃんの笑顔を一番に考えてくださいね。
5.ハイハイしない我が子「うちの子だけ?」の不安
シャフリングベビーの個性と発達相談の判断基準
「10ヶ月になってもハイハイしない…」
「お尻で移動するけれど、これって大丈夫?」
ハイハイしない赤ちゃんを見て、
「うちの子だけ遅れているのでは?」と心配になりますよね。
実は、ハイハイしない赤ちゃんは
全体の約15-20%も存在します。
その多くが「シャフリングベビー」と呼ばれる、
お座り状態で移動する独特な移動方法を選ぶ子たちです。
【シャフリングベビーの特徴】
・お座りは得意だがうつ伏せを嫌がる
・お尻を使って器用に移動する
・手足の力よりもバランス感覚が優秀
・慎重で観察力に長けた性格
これは発達の遅れではなく、
「その子なりの効率的な移動法」なのです。
ハイハイしない子の将来への影響は?
「ハイハイしないと体幹が弱くなる」
そんな心配をよく聞きますが、研究によると
・歩行開始時期にほぼ差なし
・運動能力の最終的な発達に影響なし
・むしろ転倒しにくい傾向あり
シャフリングベビーは、
ハイハイの代わりに座位でのバランス能力を
しっかりと鍛えているのです。
発達相談の判断基準
以下の場合は専門家に相談を:
✓ 12ヶ月過ぎても移動手段が全くない
✓ お座りも不安定で長時間できない
✓ 筋肉が極端に柔らかい(フロッピー)
✓ 他の発達領域も全般的に遅れがある
これらに当てはまらなければ、
「ユニークな個性」として
堂々と見守ってあげてください。
運動発達を促す環境作り
・床で過ごす時間を増やす
・少し離れた場所におもちゃを置く
・「移動したい」気持ちを育てる
・うつ伏せ時間を無理強いしない
大切なのは、その子のペースを尊重すること。
「みんなと同じ」よりも
「その子らしい成長」を
応援してあげてくださいね。
6.人見知り後追いピーク「どこまで個人差?」
愛着形成の証拠を理解して育児不安を軽くする方法
「人見知りが激しくて、誰にも預けられない…」
「後追いがひどくて、トイレにも行けない」
生後8ヶ月9ヶ月の人見知り・後追いピークに
疲れ切ってしまうママも多いのですが、
これは実は「健全な愛着形成の証拠」なんです。
人見知り・後追いの本当の意味
この時期の赤ちゃんは、
「ママとその他の人の区別」が
はっきりとできるようになりました。
つまり、人見知り・後追いは
「ママへの深い愛情と信頼の表れ」なのです。
【どこまで個人差として正常?】
人見知りの程度は本当に様々:
・全く人見知りしない子:10%
・軽度の人見知り:30%
・中等度の人見知り:40%
・重度の人見知り:20%
どのパターンも正常で、
赤ちゃんの気質によるものです。
人見知り激しい子の特徴と対応
◆ 慎重派タイプ
・新しい環境を警戒する
・安全確認してから行動
・集中力が高く観察力抜群
→ 無理に慣れさせようとせず、
ママが安心感を伝えてあげる
◆ 感受性豊かタイプ
・相手の表情や雰囲気を敏感にキャッチ
・刺激に対して反応が強い
・感情表現が豊か
→ 静かで落ち着いた環境を作り、
徐々に慣れる時間を作る
後追いひどい時期の乗り切り方
◆ 生活の工夫
・家事は赤ちゃんが見える場所で
・「ママはここにいるよ」の声かけ
・短時間の分離から慣れさせる
◆ ママの息抜き確保術
・パパの協力で外出時間を作る
・祖父母に短時間だけお願い
・オンライン友達との交流
◆ 心の持ち方
・「愛されている証拠」と考える
・一時的な現象であることを思い出す
・完璧を求めず60点で十分
社会性発達を促すかかわり方
人見知りの子でも、社会性は育てられます:
・ママが他の人と楽しそうに話す姿を見せる
・「○○さん、優しいね」と肯定的な言葉かけ
・無理強いせず、赤ちゃんのペースを尊重
人見知り・後追いは、
1歳半頃には自然と落ち着いてきます。
今は赤ちゃんがママを
「世界で一番大切な人」と
思ってくれている特別な時期。
大変だけれど、愛おしい時間として
受け止めてあげてくださいね。
7.成長曲線から外れた小柄な子「8ヶ月で7kgは大丈夫?」
体重増加停滞の見極めと発達遅れ心配の相談目安
「8ヶ月で7kgしかない…小さすぎる?」
「成長曲線から外れてしまった」
我が子の体重が気になって、
毎日体重計に乗せているママも多いはず。
でも実は、「成長曲線の3-97パーセンタイル内」であれば、
どの位置にいても正常なのをご存知ですか?
【小柄な子の成長パターン】
・両親が小柄→遺伝的要因
・在胎週数が短い→キャッチアップ成長中
・活発で消費カロリーが多い
・食べムラがあるが元気
これらは全て「個性の範囲内」です。
体重増加停滞の見分け方
◆ 心配な停滞(要相談)
・2週間以上体重が減少
・成長曲線の帯を大きく下回る
・明らかに元気がない
・離乳食を全く受け付けない
・発達全般に遅れが目立つ
◆ 正常な停滞(様子見OK)
・成長曲線内での横ばい
・機嫌が良く活発
・離乳食は食べムラがあるが摂取している
・他の発達は順調
7kg8ヶ月の赤ちゃんケーススタディ
実際のデータ(パーセンタイル):
・男の子8ヶ月平均:8.5kg(50パーセンタイル)
・7kg→約10パーセンタイル
・女の子8ヶ月平均:7.9kg
・7kg→約25パーセンタイル
つまり7kgでも「正常範囲内」なのです。
発達遅れ心配の相談目安
以下が複数重なる場合は専門家に相談:
✓ 体重が2ヶ月以上増加しない
✓ 離乳食を嫌がり母乳・ミルクも減った
✓ 笑顔が少なく反応が薄い
✓ 運動発達が著しく遅れている
✓ ママの直感で「何かおかしい」
小柄な子の健やかな成長サポート
◆ 栄養面
・少量でも栄養価の高い食材選び
・好きなものから徐々に拡大
・楽しい食事環境づくり
◆ 生活面
・十分な睡眠時間確保
・適度な運動で食欲増進
・ストレスの少ない環境
◆ 心の面
・数字に一喜一憂しない
・他の子と比較しない
・赤ちゃんの個性を認める
大切なのは「その子なりの成長カーブ」を
描いているかどうか。
小柄でも元気いっぱいの赤ちゃんは、
きっと素晴らしい個性を持っています。
体重の数字よりも、
毎日の笑顔を大切にしてくださいね。
8.歯生えない10ヶ月・歯ぐずりと離乳食の関係
歯の生え始めサインと食べやすさ調整のコツ
「10ヶ月になっても歯が1本も生えない…」
「歯ぐずりがひどくて離乳食を食べなくなった」
歯の生え方にも大きな個人差があり、
ママの心配の種になりがちです。
歯生えない10ヶ月は心配すべき?
実は、初回萌出(初めて歯が生える)時期は
生後4ヶ月~12ヶ月まで幅があります。
・早い子:4-5ヶ月
・平均的:6-8ヶ月
・遅い子:10-12ヶ月
10ヶ月で歯が生えていなくても
「正常範囲内」なのです。
歯の生え方に影響する要因
・遺伝的要因(両親の歯の生え方)
・栄養状態
・個体差
・性別(女の子の方が早い傾向)
これらは赤ちゃんではコントロールできません。
【歯ぐずりサインの見分け方】
◆ 典型的な歯ぐずりサイン
・よだれが急に増える
・何でも口に入れて噛みたがる
・夜泣きが増える
・食欲が落ちる
・頬や耳を触る仕草
・機嫌が悪い時間が増える
◆ 歯ぐずりではない可能性
・発熱がある(38度以上)
・下痢や嘔吐を伴う
・明らかに痛がって泣き続ける
これらの場合は他の原因を疑いましょう。
歯ぐずり中の離乳食調整のコツ
◆ 固さの調整
・普段より少し柔らかめに
・冷たいものを取り入れる
・歯茎で潰せる程度を維持
◆ 食べやすい食材選び
・バナナ、豆腐、茹でた野菜
・冷やしたフルーツ
・とろみのある汁物
◆ 食事環境の工夫
・無理強いしない
・食べられた時は大げさに褒める
・水分補給を重視
歯生えない時期の離乳食進め方
「歯がないと噛めないのでは?」
そんな心配は無用です。
赤ちゃんの歯茎は想像以上に強く、
「歯茎だけで十分咀嚼可能」なのです。
・豆腐程度の固さ:歯茎で十分
・バナナ程度の固さ:問題なし
・軟飯:歯茎でつぶせる
歯磨き習慣の始め方
歯が生える前から口のケアを:
・清潔なガーゼで歯茎を優しく拭く
・歯ブラシに慣れさせる(触る程度)
・仕上げ磨きの時間を楽しくする
歯が生えてからでは遅いのです。
歯の生え方も離乳食も、
赤ちゃんには赤ちゃんのペースがあります。
「みんなと違う」を心配するより、
「この子らしさ」を
大切にしてあげてくださいね。
9.動き回る赤ちゃんの誤飲防止完全マニュアル
家庭内事故ゼロを目指す安全対策チェックリスト
「ハイハイが始まって、目が離せなくなった…」
「誤飲事故が心配で、家中のものが危険に見える」
生後8ヶ月9ヶ月になると、
赤ちゃんの行動範囲が一気に広がります。
特に「誤飲事故」は、
この時期に最も注意すべき家庭内事故です。
誤飲しやすい物ランキングTOP10
実際の事故データから:
1. タバコ・タバコの吸い殻(最危険)
2. ボタン電池(緊急手術の可能性)
3. 硬貨(10円玉は特に危険)
4. 薬・サプリメント
5. ビーズ・小さなおもちゃパーツ
6. アクセサリー(ピアス、指輪など)
7. 磁石(複数飲み込むと腸閉塞)
8. 画鋲・クリップ
9. ペットフード
10. 観葉植物の葉
誤飲防止の黄金ルール
「トイレットペーパーの芯テスト」
トイレットペーパーの芯(直径約4cm)を通るものは、
赤ちゃんの手の届かない場所に置く。
これだけで誤飲事故の80%は防げます。
ベビーガード設置の優先順位
【最優先(今すぐ設置)】
1. キッチンの入り口
2. 階段の上下
3. 洗面所・浴室
4. ベランダへの扉
【次に重要】
1. テレビ台周辺
2. 本棚・収納家具
3. コンセント穴
4. 引き出し・扉
【あると安心】
1. 家具の角
2. 窓の鍵
3. 冷蔵庫
家庭内事故ゼロチェックリスト
◆ リビング安全対策
□ 床に小さなものが落ちていないか毎日確認
□ テーブルの角にクッション材設置
□ コンセントにカバー装着
□ テレビ台の転倒防止対策
◆ キッチン安全対策
□ 包丁・調理器具を高い場所に収納
□ 調味料・洗剤を手の届かない場所に
□ ガスコンロにチャイルドロック
□ 冷蔵庫に開閉防止ロック
◆ 浴室・洗面所対策
□ 浴槽の水は毎回完全に抜く
□ 洗剤類を高い場所に移動
□ 浴室扉にチャイルドロック
□ 洗濯機にも安全対策
緊急時の対処法マニュアル
【誤飲した場合】
1. まず冷静になる
2. 何を飲み込んだか確認
3. 無理に吐かせない
4. すぐに病院へ連絡
特に危険な場合(即救急車):
・タバコ、ボタン電池、漂白剤
・意識がない、呼吸困難
・けいれんを起こしている
赤ちゃんの探究心を守りながら安全確保
「危険だから触っちゃダメ」ではなく、
「安全な環境で自由に探検させる」ことが大切。
・危険物を排除して安全ゾーンを作る
・触っても良いものを豊富に用意
・好奇心を満たす遊び環境を整える
事故防止と発達促進、
両方を叶える環境づくりを心がけてくださいね。
10.一人遊び時間の作り方と8ヶ月9ヶ月向け知育玩具
集中力を育む環境設定とママの息抜き確保術
「一人遊びしてくれなくて、家事が進まない…」
「どんなおもちゃなら集中して遊んでくれる?」
生後8ヶ月9ヶ月の赤ちゃんが
一人遊びできるようになれば、
ママの負担もグッと軽くなりますよね。
一人遊び時間を育む基本原則
「一人遊び=放置」ではありません。
「安心できる環境で、自分のペースで探究できる時間」
これが一人遊びの本質です。
【月齢別一人遊び目安時間】
・8ヶ月:5-10分
・9ヶ月:10-15分
・10ヶ月:15-20分
・11ヶ月:20-30分
無理に長時間は期待せず、
少しずつ伸ばしていきましょう。
8ヶ月9ヶ月に最適な知育玩具選び
◆ 手指の発達を促すおもちゃ
・つまむ系:大きめのビーズ、スナップボタン
・入れる系:穴の開いた箱とボール
・めくる系:布絵本、仕掛け絵本
◆ 因果関係を学ぶおもちゃ
・音が出る系:楽器、音の出るボール
・動く系:車、転がるおもちゃ
・積む系:柔らかいブロック
◆ 五感を刺激するおもちゃ
・触感系:様々な素材のボール
・視覚系:鮮やかな色のおもちゃ
・聴覚系:ガラガラ、鈴
集中力を育てる環境設定
◆ 物理的環境
・おもちゃは3-5個程度に厳選
・赤ちゃんが座りやすいマット設置
・気が散るもの(テレビ、スマホ)は隠す
・安全で自由に動けるスペース確保
◆ 時間的環境
・機嫌の良い時間帯を狙う
・お腹が満たされている状態
・適度に疲れているタイミング
・ママも余裕のある時間
ママの息抜き確保術
【一人遊び中にできること】
・5-10分の時:お茶を飲む、深呼吸
・10-15分の時:簡単な家事、メール確認
・15-20分の時:シャワー、軽食
・20分以上:読書、オンライン通話
【ママの心構え】
・完璧を求めない(散らかってもOK)
・赤ちゃんのペースを尊重
・「今日は5分でも偉い!」の気持ち
・無理強いはしない
一人遊びしない子への対処法
「うちの子、一人遊び全然しない…」
そんな子も多いのですが、
これも個性の一つです。
◆ 人懐っこいタイプ
→ママと一緒に遊ぶ時間を十分作ってから
少しずつ距離を置く練習
◆ 慎重派タイプ
→安心できるママの存在を感じられる
距離で見守り遊び
◆ 刺激好きタイプ
→おもちゃをローテーションして
新鮮さを保つ
一人遊びは「ママの息抜き」のためでもありますが、
何より「赤ちゃんの自立心と集中力を育てる」大切な時間。
焦らず、その子のペースで
少しずつ育てていきましょう。
11.保育園入園準備と生活習慣チェックリスト
集団生活スムーズスタートのための発達確認ポイント
「来年度の保育園入園に向けて、何を準備すれば?」
「1歳前後で預けるのは早すぎる?」
生後8ヶ月9ヶ月から考え始める保育園準備。
早めの準備で、赤ちゃんもママも
安心して新生活をスタートできます。
保育園入園に必要な発達確認ポイント
【必須スキル(1歳入園時)】
✓ お座りが安定している
→手を使わずに10分以上座れる
✓ 離乳食を食べられる
→3回食に慣れている
✓ 昼夜のリズムができている
→夜まとまって眠れる
✓ 人見知りが落ち着いている
→他の大人にも少し慣れる
【あると良いスキル】
・つかまり立ちや移動ができる
・コップで水分が取れる
・手づかみ食べができる
・簡単な身振りでコミュニケーション
集団生活準備の生活習慣チェックリスト
◆ 食事面の準備
□ 3回食のリズムが定着
□ 椅子に座って食事ができる
□ 様々な食材に慣れている
□ アレルギー食材の確認済み
□ 哺乳瓶からコップへの移行練習
◆ 睡眠面の準備
□ 朝7時頃には起床している
□ 昼寝は午後の決まった時間
□ 夜20時頃には就寝
□ 夜通し眠れることが多い
□ 添い乳なしでも眠れる
◆ 社会性の準備
□ ママ以外の大人にも慣れる練習
□ 短時間の分離に慣れている
□ 他の子どもと同じ空間にいることに慣れる
□ 簡単な指示を理解できる
入園前3ヶ月の準備スケジュール
【3ヶ月前から】
・生活リズムの調整開始
・離乳食メニューの充実
・短時間の分離練習
【2ヶ月前から】
・保育園見学・慣らし保育説明
・必要な持ち物の準備
・健康診断・予防接種の確認
【1ヶ月前から】
・名前付けなど最終準備
・慣らし保育シミュレーション
・ママの心の準備
「預けるのは早すぎる?」への答え
多くのママが抱く不安ですが、
【1歳前後入園のメリット】
・社会性の発達が促進される
・規則正しい生活リズムが身につく
・様々な刺激で発達が促される
・ママの社会復帰がスムーズ
【成功させるポイント】
・慣らし保育を丁寧に行う
・保育士さんとの信頼関係構築
・家庭でのフォローを大切に
・ママの罪悪感を手放す
保育園生活で伸びる力
集団生活によって育まれる能力:
・協調性:他の子との関わり
・自立心:自分でできることが増える
・社会性:ルールを理解する
・適応力:環境変化に対応
これらは家庭だけでは
なかなか育てにくい力です。
保育園入園は「預ける」のではなく、
「成長の場を広げてあげる」こと。
準備をしっかり整えて、
赤ちゃんの新しい世界を
応援してあげてくださいね。
12.「育児書通りいかない不安」との向き合い方
個性と遅れの見分け方・比較で苦しまない心の持ち方
「みんなできているのに、うちの子だけできない…」
「育児書と全然違う成長で心配になる」
ママならみんな抱く、この「比較の不安」。
でも実は、「育児書通りいかない」ことの方が正常
だということをご存知ですか?
個性と遅れの見分け方
【これは「個性」のサイン】
✓ 一つの分野は遅くても、他の分野は順調
✓ 機嫌が良く、反応が豊か
✓ 興味のあることには集中する
✓ ゆっくりでも確実に成長している
✓ 親との愛着関係は良好
【これは「要観察」のサイン】
✓ 全ての発達領域で遅れが目立つ
✓ 笑顔が少ない、反応が薄い
✓ 興味を示すものがほとんどない
✓ 成長が長期間停滞
✓ 親との関わりを求めない
比較で苦しまない心の持ち方
◆ 「発達スピード≠将来の能力」を知る
早くお座りできた子が運動神経が良いとは限らず、
遅く話し始めた子が言語能力が低いとは限りません。
発達の早さと最終的な能力は
「全く別物」なのです。
◆ 「みんな違ってみんな良い」を実感する
・人見知りしない子→社交的な性格
・人見知りする子→慎重で観察力のある性格
・活発な子→行動力のある性格
・おとなしい子→集中力のある性格
どの特徴も、その子の「素晴らしい個性」です。
育児書との上手な付き合い方
◆ 育児書は「参考程度」に
・目安として活用(絶対的基準ではない)
・心配な時の判断材料の一つ
・知識として知っておく程度
◆ 我が子の「成長記録」を重視
・昨日より今日できるようになったこと
・その子なりの成長ペース
・小さな変化や進歩
ママの心を軽くする魔法の言葉
不安になった時に思い出してほしい言葉:
「この子には、この子のペースがある」
「今日も一日、元気でいてくれてありがとう」
「完璧な子育てより、愛情いっぱいの子育て」
「比較の先には幸せはない」
「みんな違って、みんな特別」
専門家相談のタイミング
以下の場合は迷わず相談を:
・ママの直感で「何かおかしい」と感じる
・複数の発達領域で著しい遅れ
・成長が長期間止まっている
・日常生活に明らかな支障
逆に、一つの分野だけの遅れや
機嫌の良い「のんびりペース」は
様子を見て大丈夫です。
最後に…ママへのメッセージ
毎日、愛情いっぱいに育てているあなた。
赤ちゃんは、あなたの愛情をしっかりと受け取って、
その子らしいペースで成長しています。
「育児書通りいかない」のは、
赤ちゃんが「世界にたった一人の特別な存在」だから。
不安になった時は、
この記事を思い出してくださいね。
あなたの頑張りは、
必ず赤ちゃんの幸せにつながっています。
あなたの愛情は必ず届いています
生後8ヶ月9ヶ月の「うちの子だけできない」不安、すべてに愛おしい理由があります。
育児書通りいかない個性を、その子だけの特別な宝物として大切に。
比較ではなく、我が子の小さな成長を
毎日見つけてあげてください。
今日も一日、本当にお疲れさまでした。
あなたは素晴らしいママです。
この記事をご覧いただいた方が、次によく読まれている記事です。
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