雛人形は一体何を表しているのか?
現代でのひな祭りの雛人形は、女の子の誕生と健康、成長を祝うために飾るということにクローズアップされております。
ですので、雛人形は一体何を表しているのか?という疑問が出てきます。
結論から言いますと、
古くは「皇室・貴族の結婚式の宴の祝いの儀式」です。
現代は、主に「ご家庭の女の子の健やかな成長を祈願するもの」です。
雛祭りと日本の文化を紹介しながら解説します。
日本の文化風習には、季節の節目として五節句があります。
五節句とは、正月の節句、上巳の節句、端午の節句、七夕の節句、重陽の節句の5つの行事です。これらの行事は、日本の季節の節目に合わせて行われます。
正月や端午、七夕は、馴染みの深い日本季節のイベントです。
この中に「上巳(じょうみ)の節句」があります。これは、3月3日の桃の節句を指し、日常的には「ひな祭り」と呼ばれます。
この雛祭りの歴史は古く、平安時代から江戸時代にかけての「皇室・貴族の結婚式の宴の祝いの儀式」を、複数の人形たちで表現しています。細かい技術で作られた美しい人形が並べられます。とお裏様の男雛は結婚する男性を、お姫様の女雛は結婚する女性を表します。
皇室・貴族の結婚式の宴の祝いの儀式を表す雛人形
当時の雛人形のお内裏様の男雛は結婚する男性を、お姫様の女雛は結婚する女性を表します。
また、「三人官女」はお姫様のお世話係で、「五人囃子」と呼ばれる人形は、五人の男性が楽器を演奏する様子を表現したもので、結婚式を盛り上げたとされています。
40年前辺りまでは、人数の多い雛人形を所有していた方もおりました。
近年はお内裏様の二人で育ってきた女性も多くなり、雛人形は何を意味している?表しているのか?解らなくなってしまうのも仕方が無いことだと感じます。
数百年という年月を経て、元々の雛人形の意味と現代の雛人形の意味や価値観が少しづつ変化してきております。
最後に、雛祭りで雛人形を飾ってご家庭の女の子の健やかな成長を祈願するという日本の文化は世界的に見てもとても美しい価値観でもあります。
コメントを残す