なぜ？
日本では、雛祭りは女の子の日なのか？

日本の雛祭りのお雛様の始まり

日本のひな祭りの起源は平安時代にさかのぼり、当時の貴族階級の女性たちは、自分たちの健康と幸福を祈り、五節句の1つである「雛祭り」という行事を行っていました。

この行事では、お雛様に似た形をした紙の人形を作り、水に流すことで、邪気を払い、災いを除くという意味がありました。

もとは紙やワラでつくられた簡素な「人形(ひとがた)」でした。

自身の災いや厄(やく)を人形に撫でつけて厄を移し、川に流したのがはじまりです。

3月上旬の「上巳の節句」の日に行われていました。

五節句の一つの「上巳の節句（桃の節句）」

ご節句とは

五節句の一つの「上巳の節句（桃の節句）」は、江戸時代初期に3月3日と定められ、江戸中期には女の子のひな祭りとして一般的になりました。

一方、「端午の節句（菖蒲の節句）」は、5月５と定められて男の子の「こどもの日」として今の伝統文化として根付いております。

また、雛人形も徐々に豪華になり川に流す風習から、毎年ひな祭りの3月3日に女の子の成長を見守る雛人形と形を変えていきました。

現在のひな祭りは、毎年3月3日に行われる日本の伝統的な祭りで、女の子たちが自分たちの健やかな成長を祈って、お雛様と呼ばれる人形を飾ります。

お雛様には、平安時代の貴族の装いをした男女の人形が並べられ、女の子たちは、自分たちの成長を象徴する人形を選んで飾ります。

お内裏様とお雛様の間には、菱餅や桜餅、ちらし寿司などの食べ物が置かれ、家族や友人と一緒に食べることが多いです。

今日のひな祭りは女の子の成長を見守るイベントから、家族でひな祭りの季節感を楽しむ感覚に価値観が徐々に移り変わっていっております。

 

ひな祭り＝女の子の成長のお祭りの日＝女の子の日

雛祭りへの日本人の意識は、端午の節句が男の子の日のイメージと反するように、

ひな祭り＝女の子の成長のお祭りの日＝女の子の日となっていったのです。

日本人の雛人形への想いは

非常に深いものがあります。
雛人形には、家族の絆や女の子の成長を願う思いが込められており、多くの家庭で大切に扱われています。

また、雛人形の製作や飾り付けには、各地で独自の技術や伝統が受け継がれています。

今後も、日本の伝統文化として、ひな祭りや雛人形を大切に守り続けていくことが求められています。

雛人形には、家族の絆や女の子の成長を願う思い